広島大仏を無事に奈良まで送り届けました
2022.10.14
6月からはじまった、広島大仏の出開帳「里帰りプロジェクト」。
この度、広島から奈良県安堵町にある極楽寺までの輸送・据付が終了し、
私たちがかかわらせていただいた輸送プロジェクトは終了しました。
「広島大仏」被爆地への里帰り終え 安堵町の極楽寺に戻る|NHK 奈良県のニュース
最終の安置場所であった大聖院で梱包・積み込みを済ませた後、
KUBOXT本社へ。大型トラックに積みかえて、朝1番で奈良に向けて
出発しました。
極楽寺に到着後、お寺のご住職や関係者の皆様のご協力もいただきながら
当社の副社長を中心に寺内へ。当社社長自らも参加し、大切に運びます。
なお本日もNHKなど数社のTV局の取材があり、作業の様子を撮影しておられました。
安置場所に置いた後は、大仏様に起き上がっていただき回転し調整。
包んでいる布なども、大きさや素材にこだわり自作したものです。
本来の場所に帰った大仏様は元の輝きを取り戻しました。
長い広島へのお里帰りは終了し、安心できる場所に戻られて
ほっとされていることでしょう。
「里帰りプロジェクト」では、6月に奈良の極楽寺から広島へ大仏を輸送し、7月1日から
8月31日まで広島市中区のおりづるタワーに安置。
8月6日には「里帰り平和法要」、9月10日には当時のお練りを彷彿とさせる盛大なパレードが
本通りから平和公園の間で行われ、その後フェリーで宮島に渡り、大聖院に安置されました。
この期間のすべての輸送・設置に、当社がかかわらせていただきました。
思えば、1年前からこの計画は始まり、大切な文化財である大仏様を
いかに無事に輸送し、待っておられる方のところに送り届けるか?
本当に大変で、神経を使うプロジェクトでした。
輸送の安全のためにオリジナルの箱や台車などの製作、湿気を防ぐための
梱包方法に工夫を重ね、積み方やはこび方も何回も下見を重ね、決して
急ぐのではなく、いかに安全に仕事をやり遂げるかを主体に段取りを重ねてきました。
その姿は、TV局からも「匠の技」として賞賛。放映していただきました。
文化財の輸送という難題にチャレンジできるチャンスを、当社1社に
おまかせいただけたことは、当社に素晴らしい気づきや可能性、
ブランディングに成長をもたらせていただけたと感謝しております。
広島大仏の作業をニュースで見て、当社への入社を決められた方もいらっしゃり、
まさに大仏様が結んでくださった縁・出会いではないかと考えています。
人と人がふれあうことが難しい現在、心の繋がりをもって広島から世界に
メッセージを送る一端に関わらせていただけたことができたならば幸いです。
ありがとうございました。
所在不明だった「広島大仏」原爆ドーム横への“里帰り”に密着|TBS NEWS DIG – YouTube
※今後のTV放映のほか、当社でも一連のプロジェクト動画を作成予定です。
※極楽寺HP